空間に感じる心情や時間をテーマとした
版画の制作研究

静寂への旅Ⅰ

170×110
エッチング アクアチント 銅版

静寂への旅Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ

170×110
ドライポイント アクアチント 銅版

穏やかなある晴れた日の午後。人気の無い部屋に、窓から差す陽光に照らされ
床に影が落ちる。何気ない風景だが、その空間は静謐さに満ち
私に寂しさや懐かしむような思いを去来させる。
銅版画という方法で作品を作ってきて
自分の出したい色が何なのか、つかめてきたような気がします。
板からはがした刷り上がりと対面した時、
自分の思い描いていた情景とようやく出会えた、そんな気持ちになります。


中村 遥

Nakamura Haruka

1989年6月 岩手県盛岡市生まれ